「今回の旅の本当の目的は、オーロラじゃない」
なるほど。
僕があきらめや絶望でがっかりしていれば
しているほど、それはまだ自分を信じる気持が
僕の中に残っている証・・・ってわけか
「チギレグモノ、ソラノシタ」
石井 裕之(著)
この年末、23日(水)にスタッフなぐ
と9人の隊員はニュージーランドに、26日(土)スタッフkoma
と15人の隊員はアラスカへと旅立っていった。
アラスカ・オーロラの旅
に参加している隊員みやこは、このブログに何度も登場する18歳のタケシ
の姉。みやこの出発前のmixi日記に感動した。
転載許可をもらったので紹介したい。
RESTART!
私、26日15時頃から2日17時頃まで、音信不通になります。
ご承知おきください。
なぜって、アラスカに行くから
この旅は、私にとって、人生の再スタート
2009年。忘れてしまいたいほど辛かったこの1年、私は一生忘れない。
全ての始まりは、1月11日。
終了の笛は始まりの笛って言うけど。その笛は、次の世界への旅立ちを告げるのではなく、終わることのない悲しみの始まりを告げる笛だった。
新しい場所で、何度も、何度も、もう大丈夫って思った。その度にmixiの日記にも書いたし、その時の気持ちに嘘はなかった。
だけど、やっぱりだめだった。
ある時、頑張ることに、どうしようもなく疲れてしまった。全てを信じられなくなってしまった。
今までどんなことがあってもやめたいと思わなかった大好きなサッカーでさえ、苦痛になった。だけど、サッカーやらないのはもっと辛くて、なんかもう身動きがとれなかった。その根底にあるのは、やっぱりあの敗戦だった。本当は、心のどこかで、ずっとずっと引きずってた。だけど、まだ引きずってんの?って思われるのが怖くて、誰にも相談できなかった。自分でも自分に呆れて、虚しくて、孤独だった。
「願えば叶う」なんて、「努力は裏切らない」なんて、嘘ばっか。どうしてこんなに頑張ってるの?私は何がしたいんだろう?
時が輝いていたあの頃のように、なんの損得感情もなく、誰かを喜ばせたい、誰かの笑顔のために働きたい。だけど、それって結局自分のためで、自己満にすぎないのかもしれない。
何を信じたらいいんだろう。自分が信念を貫いてやってきたこと、信じられなくなってしまった。
そんな時、弟に薦められて読んだ本
。
そこには、私が失ったもの、信じられなくなったもの全てがあった。
それが、「隊長」との出会い。
隊長は旅行会社
の社長。隊長の見てきた世界、隊長が企画する旅のコンセプト
が、見事に私のフィーリングにマッチした。
本を読み終わってすぐ、その旅の予約をしていた。
それが、今回のアラスカの旅
。
だけど、正式に予約する前にあとひと押しがほしかった。
そしたら、隊長と話す機会に恵まれた。
たくさんいろんな世界を見て、経験してきた隊長は、とても大きかった。
言葉のひとつひとつが、心に響いた。
「努力したって報われることばかりじゃないよね」
努力は報われるべきものだと思ってた。だから、何が足りなかったんだろう?って、ずっと答を探してた。でも、そもそもその問いが違ってた。
そして続けた。
「記録に残らなくても、それだけ記憶に残った事実が大切なんじゃない?」
それは、何度もいろんな人から言われ、自分に言い聞かせてきたことだったかもしれない。
でも、そのタイミングで隊長に言われたら、妙に受け入れられて、すっきりしたというか、肩の荷が降りた。
だけど、こう付け加えた。
「でも、成功した人はみんな努力してる」
そうか。それでも、何かを掴みたかったら努力するしかないんだ。
そして何より大きかったのは、こんな私を最大級の誉め言葉で受け入れてくれたこと。悩んでても、いいんだって思えるようになった。そしたらすごく楽になった。ずっと、悩んでる自分を責めていたから。
悩むのは悪いことじゃない。むしろいっぱい悩めばいい。頑張れないときは、頑張らなくていいじゃん。ありのままで。
右も左もわからない暗闇で、必死でもがいて、根をはって。
そうやって、でっかい人間ができあがるんだ。
今回の旅の本当の目的は、オーロラじゃない。
アラスカで、隊長が見た世界を私も感じて、素敵な仲間に出会って、この1年辛かったことに区切りをつけて、2010年から新生「梶尾雅子」で生きたいと思います!
そしていつか、2009年があってよかったと、
あの時、私、よく頑張ったね…って、言えるように。
それではみなさま、よいお年を
みやこ
「今回の旅の本当の目的は、オーロラじゃない」。それでも、実際にオーロラを見たら感激するはず。ゆっくりと動き始めたとき、そこに赤い色が混じったとき、一斉に歓喜の声があがる。感動が共感に変わる瞬間だ。素敵なオーロラが見られますように!
オレにとっても、みやこ、タケシとの出会いは大きかった。隊員は友達というより、オレにとって隊員は家族だ。今年2人と出会ったことは、「原点回帰」させるきっかけとなった。やはり出会いには意味がある。2010年、こんな出会いを期待したい。
2010年2月27日(土)~3月5日(金)7日間 定員8名
「犬ぞりを操り原野キャンプ、夜空に煌めくオーロラを求めて」
~犬ぞり遠征隊~ 残席1
2010年3月20日(土)~2010年3月25日(木)6日間 定員15名 *催行決定
「冬のアラスカ:オーロラを待ちながらキースロッジで過ごす5日間」
2010年3月26日(金)~2010年3月31日(水)6日間 定員16名
地球探検隊 春休み特別企画 親子で修学旅行シリーズ
「飛行機に乗って外国へ、オーロラを見にいこう」
その先に大発見が待ってる
って判れば
誰でもやるんですよね。
でも、それが判んないのに
努力できるかどうか、
ここが運命の分かれ目なんですよ。
情熱大陸、佐藤克文