「雑誌『旅学』にぶっとぶ!」 | 「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】

「雑誌『旅学』にぶっとぶ!」

   たいせつなのは、
   じぶんのしたいことを、
   じぶんで知ってるってことだよ。
   by スナフキン『ムーミン谷の夏まつり』トーベ・ヤンソン 

A-Works から宅急便が届いた。 
「今度はなんだろう・・・」封をあけるとき、毎回、期待でドキドキさせてくれるのだ。封を開けると11/27(火)発売予定の雑誌『旅学』 が出てきた。

表紙のインパクトにぶっとんだ!表紙の写真を飾るのは、友人、須田誠ときいていたが、オレの想像を超えていた。やっぱり何を切り取って見せるか・・・編集の腕の見せ所だ。表紙を一文字にすると「活」とか「粋」って感じ。子どもの大きな瞳がキラキラと輝いている・・・

旅学

旅に出ようよ。
 
人生は旅だ!旅人による旅人のための旅マガジン[たびがく]
この画像にはオビが写っていないが、オビのキャッチコピーもいい。というか、オビが最高にキマッテる。

池田伸・高橋歩のインド・ガンジス放浪の旅、小林崇・小林昭の「木登りと波乗り」マダガスカル、森永博志の北京、須田誠のキューバ・・・どの記事も、次々とページをめくりたくなるものばかりだ。

A-Works「旅学」編集部、滝本洋平からの手紙も入っていた。
隊長にもぜひ読んでいただきたい!と思い、献本させていただきました。
踏み込んだ世界はこれまで見てきたものとは全く違うものであり、仲間達と試行錯誤、四苦八苦しながらの制作となりました。何度も新しい世界に触れ、えも言われぬ不安に襲われながらも、胸が高鳴り、湧き上がる高揚感を覚えました。まさに旅をしているような気持ちで作ることのできた旅雑誌です。魂を込めて作り上げた僕の子供のようなものです。ぜひご覧いただき、何か感じとっていただければと思います。洋平
洋平にとって、初めての雑誌作り、どんなに試行錯誤の連続だったか伝わってくる。考えぬいた試行錯誤の時間はウソをつかない。それは作り手のエネルギーとなって読み手にビンビンと伝わってくる。
「旅学」ブログ http://tabigaku.weblogs.jp/

今、地球探検隊も「イントロダクション」と呼んでいた小冊子の改訂版(オールカラー32ページ)を作っている。サンプルとして送られてきたものを見て愕然とした。南米ペルー・マチュピチュの風景写真のページをみたとき、徹底的に話さないといけないと思った。まず、社内でのミーティングが足りない。ほとんど口を出さずに、今までスタッフに任せてきたが、この『旅学』を見て、確信した。
オレたちが伝えたいことが表現されていない。

今、2冊目の本を書きながら、何度も何度も書き直して、1冊目にはなかった生みの苦しみを味わっている。そんな状況だからなおさらだ。もの書きとして表現者として、大きくて分厚い壁が立ちふさがる・・・。でも、超えられない高さではない。それは、目的がはっきりしているからだ。

この小冊子は、
「なんのためにつくっているのか」
「なにを伝えたいのか」
「つくられた後は、どうなってほしいのか」

問いが立っていないし、ベクトルが同じ方向を向いていない。明確な目的と手段が腑に落ちていないと、いいものは作れない。作り手の胸が高鳴り、高揚感を覚えたものでないと、読み手には伝わらない。

地球探検隊の旅は、どこが違うのか。
「旅はどこへ行くかではなくて、誰と何をするか。体験型というより体感型といった方がしっくりくる。仲間と感動を共有し、共感する旅。結局、旅は人で決まる。旅は誰と行くかなのだ。地球探検隊の旅がおもしろいのは、そこに集まる隊員がおもしろいからだ。旅を通して、人を元気にして、日本を元気にするのが、オレの人生の目的だ。」
そんなものが表現できていないと、オレたちの旅は伝わらない。もっと深く、もっと本気で取り組みたい。

昨日、オキナワ探検隊、第4回、沖縄ウォーク の写真交換会があった。隊員たちの笑顔のスライドショーに泣いてしまった。
沖縄
「旅をきっかけにして、こうなったらいいな」そんな未来のイメージが現実となっていた。ちょっと周りを見ると隊員も泣いていた・・・。そして大笑いの連続・・・これが地球探検隊

このスライドショーのように、隊員の笑顔があふれる小冊子にしたい。この小冊子に関わった全ての人が、まるで旅をしているかのように笑顔になるものをつくりたい。

今、執筆中の本のテーマは、田坂広志氏のこんな言葉にインスパイアされたもの。「それがあったからこそ」といえる旅がいい、人生がいい。必ずベストセラーにする!

   悔いのない人生とは何か。
   それは、苦労も困難も無く、失敗も敗北も無く、
   挫折も喪失も無い、
   「完璧な人生」のことではない。
   それは、こうした出来事を、
   次の言葉で語れる人生のことだろう。
   「それがあったからこそ」
 ― 田坂広志 ―