「自分の足で、力で進む事に意味がある」 | 「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】

「自分の足で、力で進む事に意味がある」

昨晩はモンゴル騎馬隊7月と8月の参加者たちでつくったチームモンゴルの新年会。一昨日がアフリカ料理で昨日は韓国料理。しかも海鮮。活きたこの踊り食い、韓国風刺身、きゅうり焼酎など多彩な料理と酒・・・。

昨年11月、奈良でチームモンゴルが結成された。土砂降りの雨の中、ママチャリ隊、総勢16名で飛鳥地方を駆け抜けた。モンゴルの大草原を馬で駆け抜けたように。

仲間のひとり、ヒデからママチャリ隊の画像と一緒に感動的な文章が送られてきた。


  「バイクは車より素晴らしい。そして、大型バイクより小型バイクの方がよい。だけど、自転車はバイクより素晴らしい。一番良いのは、歩きだけど。」僕が高校生だったころ、アウトドアーや自然が好きで、良くオフロードのバイクに乗って一人旅をしていた先生が、ある時こんな事を言っていた。
 
    その理由というのが、「車は室内で音楽やスピードを楽しみ、快適過ぎて、
    自然や風を感じる事が出来ないから。」そして、なぜ大きなバイクより小型、バイクより遅い自転車、歩きが良いのかという生徒の問いにこう答えた。
  
   「大型バイクだと快適。だけどね、スピードが速すぎて周りの景色が見えないし、覚えてないんだ。それに比べ、自転車や歩きは、ゆっくりマイペースで、自分の視点で景色、周りが見える。そして、自分の足で、力で進む事に意味があるんだ。」

    確かにそうだ。当時の僕には意味が分からなかった。しかし、今ならその意味が痛い程分かる。この話は、自然を楽しむという事を前提に話していたと思うが、
    
    この文を書いているうちに他に気付いた事がある。この「進む速度がゆっくりじっくりの方が良い」と、大変でも、自分の五感を使いながら進む」っていうのは、人生でも言える事なんじゃないかなと。

    上手く説明が出来ないけれど、他人任せで自分では何もせずにいつの間にかその時を過ごすより、いろいろと大変でも自分でやってみて、体験や肌で感じたものはいつまでも忘れないはず。

    苦労が無いと、ここで言う「楽な車」のように、同じ経験であっても薄っぺらで、余り心に残らないと思う。特に、僕はキャンプ等の自然に関わる事や、海外に一人で、又、多国籍ツアーに参加する時に、良く感じました。
    
これからも、僕は「楽な車」でなく、「体で体験できる自転車」で、人生、進めたらなぁーと思います。その方が辛いけど、きっと楽しいはず。。
  
    ひで。




  『ここにはたくさんの生き物がいる。小さな虫や鳥やもっと大きな動物たちの息吹が空気の中にみちみちている。その中に私はいる。』
―小泉今日子主演の映画「センセイの鞄」より―


自宅でビデオを見ていて、このセリフを聞いたら、仲間と駆け抜けたモンゴル大草原の映像がパァーと頭に浮かんだ。

■モンゴル騎馬隊結成7月 
■モンゴル騎馬隊結成8月